LINKS COLUMN OTHERS OTHERS #2 生活の中で、なんの気なしに愛用している"眼鏡"。 生活必需品として欠かせないモノであったり、お洒落のためのアイテムとして活躍したり。 捉え方次第で様々な表情がある。 ここでは、写真家に独自の視点で気になる眼鏡を切り撮ってもらった。 表現者が捉える、"眼鏡の写真"。 Title:ザビエルの眼鏡 日本に眼鏡を伝来させたフランシスコ・ザビエルの残像を追うある雑誌の取材でポルトガルはリスボンにある古き重厚な図書館で撮影してから30数年が過ぎた。 回廊の窓から微かに差し込む日差しだけがその図書館の内部を照らし、世界中を席巻した西洋の王国の盛衰を封印するかのように厚い書物だけが、静かに眠っていた。 眼鏡に窓の格子が映りこんでいた。 閲覧用の小さい照明が、古書のJAPANの刻印を照らし、微動だにしない三脚の上の写真機だけが未来の遺物のように存在していた。 そして、スローなシャッター音だけが館内を静かにこだました。 Title:残像の旅、再び 1543年、ポルトガル人が種子島に漂着。 鉄砲、時計、天文学、医学、航海術など未知なる叡知を日本に伝えた。 1549年、フランシスコ・ザビエルが薩摩に上陸しキリスト教が伝来し日本人の精神・生活・様式などに一石を投じた。 そして、ザビエルとともに眼鏡もまた日本にやってきた。 1986年夏、約440年の時を超え、ユーラシア大陸最西端の地・ポルトガルで、僕はザビエルの眼鏡に出会った。 2019年秋、そして僕は、再びザビエルの残像を回想する旅にでた。 Photographer:宮澤正明 / Masaaki Miyazawa Profile:写真家・映画監督・ビジュアルディレクター 1960年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。1985年、赤外線フィルムを使った作品「夢十夜」で、ニューヨーク国際写真センター(International Center of Photography)の第1回新人賞を受賞。2005年から、伊勢神宮第62回神宮式年遷宮の正式な撮影許諾を得て撮影を開始する。2015年、初監督を務めたドキュメンタリー映画『うみやまあひだ~伊勢神宮の森から響くメッセージ』で、マドリード国際映画祭・外国語ドキュメンタリー部門〝最優秀作品賞″と〝最優秀プロデューサー賞″を受賞。俳優、女優、アーティストの写真集(amazon著者セントラル)は150冊を超え、広告・PV・CM撮影など、活動は多岐にわたる。